九州大学COI拠点
「福岡市実証実験フルサポート事業」
初版 令和2年 4月 1日
改訂 令和2年 7月30日
改訂 令和2年10月29日
改訂 令和3年 3月19日
この度、国立大学法人九州大学持続的共進化地域創成拠点(文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」拠点、九大COI)は、まちの「あんしん・あんぜん」および「賑わい創出」にかかる都市サービスの社会実装を推進するべく、公共空間におけるカメラ映像を利活用した人流分析実証実験を提案し、このたび「福岡市実証実験フルサポート事業」として2つの実証課題が採択されました。
本実証課題において取得する個人情報は、個人情報の保護に関する法律その他関係法令に従い、下記のとおり個人情報の適切な取得・利用・管理に努めてまいります。
@ 情報を取得する者等の氏名又は名称
九州大学持続的共進化地域創成拠点
准教授 高野 茂
A 実験期間
令和年2年11月1日から令和4年3月末まで(予定)
B 実験の内容
実証課題「都市空間における見守りサービスの構築と実証」では、AI画像解析技術を用いて、休題学研都市駅前ロータリー等において取得した画像から、移動困難者(車イス、白杖、ベビーカー利用者等)を検知した際に自動的に通知を行い、担当者がスムーズに支援を行えるか、有用性を検証します。具体的には、九大学研都市駅前の昭和自動車乗合所およびバスターミナル周辺に合計8台のネットワークカメラを設置し、周辺環境のアクティビティを計測に利用します。
実証課題「ICTを活用したまちの賑わいの創出」では、AI画像解析技術を用いて、取得した画像から商店街等における「属性付き人流データ」を生成し、さらに気象データやイベント情報等を加えることで、様々な要素が売上げに与える影響を分析します。特に、新型コロナウイルスによるパンデミック終息後の地域経済の復興に向けて、有用性を検証します。具体的には、中洲川端の商店街(川端中央商店街と上川端商店街)の2カ所に合計4台のネットワークカメラを設置し、周辺環境のアクティビティを計測に利用します。
両実証課題の目的は、センシングにより得られる情報から個人を特定することではなく,人流・交通流分析にあります。そのため、センシング情報を複合してより効果的に分析をすることはありますが、個人特定は行いません。また、ネットワークカメラから得られる原データは現地のサーバで分析後に即削除し、外部のサーバに送信・蓄積等はいたしません。ただし、原データを解析することで得られる統計データについてはオープンデータ化し、二次利用を行いますが、オープンデータ化する際は、事前にどのようなデータであるかをCで示すHP上で告知します。両実証域実験における個人情報の取り扱いに関する詳細は、下記の表
C 通知・公表の方法、利用者関与の方法
本実証実験では、カメラ画像利活用ガイドブック(経産省・総務省)に基づいて、画像データ取得に関する事前告知(通知文の掲示、Webでの周知および市民向けの説明会等)を実施します。通知文は、カメラ設置箇所近くにわかりやすく掲示し、さらに以下の
https://platform.coi.kyushu-u.ac.jp/fukuoka_pj/
D 問い合わせ窓口
持続的共進化地域創成拠点 准教授 高野茂
表1:「都市空間における見守りサービスの構築と実証」における個人情報取り扱い方針
センサ |
ネットワークカメラ |
研究目的 |
AI画像解析技術を用いて、九大学研都市駅前ロータリー等において取得した画像から、移動困難者(車イス、白杖、ベビーカー利用者等)を検知した際に自動的に通知を行い、担当者がスムーズに支援を行えるか、有用性を検証します。 |
収集データ(1次データ) |
画像データおよび特徴量データ |
記録される個人の範囲 |
九大学研都市駅前バスターミナル周辺を通行する者 |
データ収集に関する周知方法 |
バスターミナルおよび伊都乗合所に張り紙を掲示 |
データ収集者の同意を得る方法 |
なし |
データ収集タイミング |
常時 |
1次データの蓄積期間 |
なし |
1次データの廃棄方法 |
2次データを生成後に消去 |
1次データの第3者への提供及び目的外使用 |
なし(ただし、法令に基づき、例えば本人の生命・財産を守るため、1次データを第3者に提供し、又は目的外で使用することはあり得る。) |
1次データの活用法 (1次データの利用目的) |
1次データを匿名化し、匿名化された各人の位置情報(*1)を時系列データとして人流データ(2次データ)化 |
2次データの蓄積場所 |
九州大学が管理するクラウドサーバ(*2) |
2次データの蓄積期間 |
令和4年3月まで。ただし、延長の可能性あり。 |
2次データの廃棄方法 |
なし |
2次データの活用法 |
交通結節点の見守りサービスの開発に活用 |
2次データの提供範囲 |
オープンデータとして一般公開 |
表2:「ICTを活用したまちの賑わいの創出」における個人情報取り扱い方針
センサ |
ネットワークカメラ |
研究目的 |
AI画像解析技術を用いて、取得した画像から商店街等における「属性付き人流データ」を生成し、さらに気象データやイベント情報等を加えることで、様々な要素が売上げに与える影響を分析します。特に、新型コロナウイルスによるパンデミック終息後の地域経済の復興に向けて、有用性を検証します。 |
収集データ(1次データ) |
画像データおよび特徴量データは(分析後、即削除。蓄積しない) |
録される個人の範囲 |
中洲川端の商店街(川端中央商店街と上川端商店街)を通行する者 |
データ収集に関する周知方法 |
中洲川端の商店街の2カ所に張り紙を掲示 |
データ収集者の同意を得る方法 |
なし |
データ収集タイミング |
常時 |
1次データの蓄積期間 |
なし |
1次データの廃棄方法 |
2次データを生成後に消去 |
1次データの第3者への提供及び目的外使用 |
なし(ただし、法令に基づき、例えば本人の生命・財産を守るため、1次データを第3者に提供し、又は目的外で使用することはあり得る。) |
1次データの活用法 (1次データの利用目的) |
1次データを匿名化し、匿名化された各人の位置情報(*1s)を時系列データとして人流データ(2次データ)化 |
2次データの蓄積場所 |
九州大学が管理するクラウドサーバ(*2) |
2次データの蓄積期間 |
令和4年3月まで。ただし、延長の可能性あり。 |
2次データの廃棄方法 |
なし |
2次データの活用法 |
まちの賑わい創出に向けたアプリケーションの開発に活用 |
2次データの提供範囲 |
オープンデータとして一般公開 |
備考:
*1:「個人情報の保護に関する法律施行令」第1条で示された以下の個人情報は含まれません.
一 次に掲げる身体の特徴のいずれかを電子計算機の用に供するために変換した文字、番号、記
号その他の符号であって、特定の個人を識別するに足りるものとして個人情報保護委員会規則
で定める基準に適合するもの
イ 細胞から採取されたデオキシリボ核酸(別名DNA)を構成する塩基の配列
ロ 顔の骨格及び皮膚の色並びに目、鼻、口その他の顔の部位の位置及び形状によって定まる容
貌
ハ 虹彩の表面の起伏により形成される線状の模様
ニ 発声の際の声帯の振動、声門の開閉並びに声道の形状及びその変化
ホ 歩行の際の姿勢及び両腕の動作、歩幅その他の歩行の態様
ヘ 手のひら又は手の甲若しくは指の皮下の静脈の分岐及び端点によって定まるその静脈の形状
ト 指紋又は掌紋
*2 :